いやあ、Retina 最高
フォントが見やすいし、子供の写真がきれいに見える。まあ、それは今までのディスプレイがしょぼすぎだったってのもたぶんにあるのだろうけれども。
しかし、そんな Retina も時と場合によっては扱いに困るというお話。
これは MacBook Pro を買ってからわかった。単純な話で、Retina に対応していないアプリはスケール表示されるから見た目がしょぼくなる。設定ファイルいじれば大丈夫になるもの(Eclipse 3.7 とか)や、どうやっても無理なもの(Google の Picasa とか)もある。
これ、解像度を Retina に最適 = 1280 x 800 に設定してるのなら、まあ、そうでもないんだと思う。2の倍数ならきれいに拡大できるし。でも、1280 x 800 なんて狭い解像度で開発とかできない。1680 x 1050 にしてると非 Retina なアプリは見た目がどうしても悪くなる。我慢するか別のアプリに乗り換えるか...
と、まあ、ここまでは Mac の世界の話。Parallels で Windows 8 を使うとどうなるだろう?
これはいくら検索しても、Parallels Desktop 8 の 最新版での日本語の情報には行き当らなかった。ってか、英語でも見つけられなかった。自分の検索能力と英語力の問題なんだろうけれども...
ってことで、2013-04-15 時点での最新版(Version 8.0.1****)での状況を以下に整理してみる。
どうも、Parallels Desktop 8 の最初のころのバージョンでは ASCIIjp の記事にあるようなオプション構成だったらしい。
Retina対応、Win8快速動作の「Parallels Desktop 8」
この記事の中のこの画像。
http://ascii.jp/elem/000/000/724/724325/img.html
でも、今のオプション画面は違っている

まあ、画面は変わっているけど、選べる内容は同じなのかな。おそらく古い画面の2つのチェックを外した状態が、新しい画面の一番左の設定を選んだ状態。
上だけチェックだと一番右、両方チェックすると真ん中の設定を選んだ状態になるんだと思う。
一番左に設定すると... Windows 8 は Mac の Retina 非対応アプリのようにスケーリングして表示されることになる。
一番右に設定すると... Windows 8 は Retina ディスプレイの実解像度(13 インチの場合は 2560 x 1600)で表示される。でも、これじゃあ、文字やアイコンが小さすぎるので、Windows の表示を独自にカスタマイズする必要がある。
真ん中に設定すると... 一番左の設定 + Windows のスケーリング機能が 199% で固定される。199% ってのが Parallels のおすすめ Windows スケーリング設定ってことだと思う
どれがいいか... Windows で使いたいアプリによって変わってくると思う。
一番右の設定の場合は Windows のスケーリングを使わず、フォントの大きさを変更する方向でやるとフォントがきれいなままになる。が、画面各所のフォントを自由に変更できるアプリじゃないと個の手は通用しないし、大きさ固定のダイアログから文字がはみ出ちゃったり、いろいろ問題がある。
真ん中の設定にすると、Windows のスケーリングにきちんと対応したアプリの場合はきれいに見える。IE10 とか Windows 8 の標準アプリは大丈夫だ。Store アプリとかも大丈夫と思う。
だがしかし、スケーリングにきちんと対応していないアプリの場合は... フォントが拡大表示されてなんだか残念な感じになる。さらに、そもそもスケーリングに対応していない古いアプリなんかはツールバーのアイコンが拡大されずに小さいままだったりする。
Windows のスケーリングの変更って昔は再起動が必要だったし、今でもログオフが必要みたいで、動作チェックするのが面倒なんだよね。ただ、最近のアプリではだいぶ改善されてるっぽいけど。
さて、これらを踏まえて... 設定は一番左にして、Mac(Parallels?) に Windows 8 のスケーリングを任せるか、真ん中にして Windows 8 にスケーリングを任せるか、どちらかになると思う。
で、個人的に Mac でもぜひ使いたいアプリの一番手、EmEditor v12 は一番左の設定にして、Mac にスケーリングを任せるのが一番違和感がないじゃないかと思う。
EmEditor v12 で Windows にスケーリングさせると表示がちょっとね... あまりきれいじゃない。「もうすぐでるよ!」ってなってる v13 の新機能一覧には「高 DPI に対応」ってのがあるので、v13 では事情が変わる可能性はある。あくまでも現時点での話。
まあ、一番左の設定だと、見え方は Retina 非対応の Mac アプリと同じになっちゃう。それでも、なんやかんやでこれが一番マシと思う。IEとかエクスプローラーとかも、これが違和感がない。Windows のフォントはサイズが変わると感じが違いすぎる。ビットマップフォントの弊害かな。
このへん、Retina じゃない iMac だったら何も考えなくてよかったんだろうなあ... Retina はいろいろ大変なんだなあ...
とか思いながらも Parallels は超便利。Windows のインストール時に Mac ライクを選択して、Coherece モードを使えば EmEditor が Mac のアプリなんじゃないかと思うように動いてくれる。
あー、これいいなー。Mac に EmEditor のような超便利テキストエディタがあるのかどうか知らないけど、使い慣れた EmEditor で Mac でもバリバリテキストを編集できるのは超便利。
弱点は Xcode 使ってるときの日本語 IME(って Mac は言わないの?)はことえりで、EmEditor 使ってるときは MS-IME になって変換結果が違うってことかな?ATOK 買って辞書同期すればいいんだろうか。まあ、そこまでこだわらなくてもいいかな...
最後に、個人的に思った Parallels のいいところ。
Mac って標準では NTFS でフォーマットしてあるパーティションをマウントできるし読み込めもするけれども、書き込めない。最近の USB 外付け HDD って NTFS でフォーマットしてあるから若干困る。データが既に大量に入った HDD を再フォーマットするとか面倒。もちろん Mac 用の NTFS ドライバーソフト(?)もあるようだけれども...
Parallels があればそんなドライバーとか必要ない。NTFS な USB 外付けHDD は 仮想環境の Windows にマウントしてあげればいい。仮想環境の Windows にマウントした外付け HDD にも Mac のファインダーからちゃんとアクセスできるし書き込める。
「あ、そうか」と思った。Mac に Parallels で 仮想 Windows 環境を作るといいことだらけです。お金はかかるけど。
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